誰かの居場所になれたらと言う思い

おもうこと



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今日は、私がお菓子作りで人と繋がっていこうという思いに辿り着いた話をしたいと思います。

「家庭の大切さ」を伝えるということ

私は、幼い頃から家庭の大切さをたくさんたくさん学んできました。
幸せな家庭を築くことが、世界中の人々を幸せにするための鍵になるんだと、そう信じて生きてきました。
そして、家庭の大切さを人々に伝えるために、そのための学問を大学で専攻しました。

私は大学4年生のときに結婚をし、その後、3人の子供に恵まれました。
大学卒業後、私は家庭の大切さを伝えるための進路を選択せずに、自分の家庭を築いていく選択をしました。
自分の家庭を後回しにして、家庭の大切さを伝える職に就くというのは矛盾していると考えたからです。
それでもいつかは、私が幼い頃から学び続けてきたものを伝えていかなければいけないと思っていました。
それが、家族、友人、友人の友人、日本中の人々、世界中の人々、未来に生まれてくる人々にとっても、永遠の幸せを築いていく鍵になると信じているからです。

そういう思いを心のうちに抱きながら、長い歳月が過ぎました。
結婚して17年が経ち、いつしか私は、自分の学んできたことを頭の中でだけで考えるようになっていました。

心の中の絡まり

「幸せな家庭を築くためのルールはこうあるべきだ」「まずは自分の家庭を幸せにすることが大事…そのために必要なものはこれと、あれと…」

だけど、そうして思い描く理想は、思い通りにならないことばかり。
その思い通りにならないことを、いつも他人や環境のせいにしていました。
そうして理想と現実の間に挟まれた状態で、何をしたら良いのか分からなくなってしまいました。

そんな中、私に衝撃を与える出来事が起こりました。
その出来事は私の頭の中の絡まりをさらに混乱させ、完全に身動きが取れない状態になりました。

そして自分が思い描く方向に生きていけない理由を他人や環境のせいにして、何もして来なかった長い歳月を悔やみました。
色々なものを失ってきて、細々と暮らすしかない状態になって、今更、自分に生きる意味はあるんだろうかと言う思いに駆られもしました。

だけど目の前には、夫がいて、3人の子供たちがいる。私のせいで家族を不幸にするわけにはいかないけれど、幸せにできる力もない。

行き詰ったときに思い出す言葉があります。
「もう遅いと思ったときが、一番早いとき」と言う言葉です。だけど、そのときばかりはもう、本当に手遅れだと思いました。
もう遅いと思っても、もう手遅れなのであれば、そもそも私は生まれてくる価値がなかったんじゃないかと、自分の人生を振り返り続けました。

そして思い出される私を傷つけた人々のことを恨み、私が思うように生きられないことを心の傷のせいにして嘆きもしました。



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寄り添い続けてくれた人々

そんな中、ずっと寄り添ってくれた方々がいました。その方々がいる場所は、私にとっての居場所になってくれました。

私は幼い頃から、私の気持ちを理解してくれる人なんていないと思って、いつも心を閉ざしていました。
この人は分かってくれそう、と感じる人には、思い切って心の内を話すこともありました。それでも、どうしても壁を作ってしまう自分がいました。
傷つきたくない、離れたくない、もう一人になりたくない…。
だけど、その不安な気持ちが、人を傷つけ、人から離れ、やっぱり自分は一人なんだと…。
せっかく寄り添ってくれた方々に壁を作り続け、せっかく居場所になってくれたその場所は自分の居場所ではないんだと否定し…
これじゃ繰り返しだなと分かってはいても、私はこのループからは抜け出せないのかな…と、病気なのかな…と、色々悩みました。

私の心が揺れ動かないように結んでおける場所はないんだろうか?
傷ついた私の心の穴を埋めてくれるものはないんだろうか?

そんなことを考えて、何か選択をすることができたらと悩んでいました。
誰かが、これだよって教えてくれたら、どんなに楽だろうかと、そう思っていました。

そんなとき、あることをきっかけに思い出しました。私が大切にしていることを教えてくれた存在。それは目に見えない存在でした。

あることをきっかけに、その存在がずっとそばにいてくれていることに気付いたのです。目に見えない存在は、私が信じている限り変わることもなく、消えることもなく、ずっとそこにいてくれる。

私をその気持ちに辿り着けるよう寄り添い続けてくれた方々もまた、そうした目に見えない存在を信じている人たちでした。目に見えないものは、無限の力を持っているんだろうなって、そう感じました。

私も寄り添える人になりたい

きっと私もそう言う力を信じて、人に寄り添い続けることができれば、私が伝えたかったものは自然と伝わっていくんだろうなと、そう言う思いに行きつきました。

いろんな事情を抱えた家庭がある中で、言葉で、こうあるべきだ、あああるべきだと投げかけても、その人が欲している答えとして届かないことの方が多くて、ときには傷付けてしまいます。

私の中で絡まっていたものは、この部分だったのかなって思いました。家族に、そして隣人に、寄り添っていくことなんだなって、愛していくことなんだなって、それを続けられる人がいることでその周りから段々と幸せが広まっていくのかもなって思うようになりました。そして私も、その一人になりたいと、やっと思えるようになったんです。

それで、ふとしたときに誰かにそっと寄り添ってあげられるような、そんな居場所を作りたいなと、そして行き着いたのがお菓子作りで人と繋がると言うことでした。どうしてお菓子作りなのか?その理由は極めてシンプルで、ただ私が、お菓子作りが好きだったからです。




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Posted by yukky