特別なお菓子|息子の中学校卒業にバスケ部仲間へお祝いの気持ちを込めて卒業クッキー

手作りお菓子×気持ち



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先日、我が家の長男が中学校を卒業した。ちょうどコロナ禍で小学校を卒業し中学校に入学した長男は、小学校の卒業式も中学校の入学式も親が参席できない中での挙行となった。そうして始まった中学校生活の締めくくりである卒業式だったが、無事に旦那と一緒に参席し、子供たちの門出を祝うことができ、3年前までの当たり前が当たり前でなくなった期間を通して、このことのありがたみを改めて感じることとなった。

長男は中学校で、男子バスケ部に入っていた。私は中学校時代、バトミントン部に入っていたんだけど、正直なんとなくやっていた感じだったんじゃないかな…。何かの目標に向かって必死に頑張っていた記憶がない。かれこれ20年以上前のことだから単純に記憶が薄れているだけなのかもしれないけれど…。そんなちょっとスポーツに無関心というか、冷め気味な私は、スポーツ男子の保護者になることがちょっと不安要素でもあった。

幸いと言うか、残念なことにと言うか、コロナ禍だったことで長男のバスケ部での活動に保護者として関わる機会はほとんどなかった。3年生になって、自粛環境も緩和されてくる中で、徐々に練習試合や引退試合の観戦に声がかかるようになった。私はそれで長男が引退するという時期になって初めて、最初から最後までバスケの試合を観戦した。正直、感動した。チームプレイって、こんなにも美しいものなんだなと、本当に思った。そのとき、バスケ部の保護者のLINEグループで私が共有した感想をここに残しておく。

うちの子はバスケを中学校から始めて、経験者の中で揉まれながら、技術面や体力面だけでなく精神的な部分でも大きく成長してきたんだろうなと思います。

私は一度練習試合を途中まで観戦したきりで、バスケの世界、もっと言えばスポーツの世界をよく知らないまま、観戦する楽しさも分からないまま、気付けば引退時期を迎えていました。

今回の学総がほぼ初めての観戦となり、色々な思いで観戦させてもらい、みんなのチームプレイだったり、ベンチのメンバーも一緒に喜んだり悔しがったり励まし合ったり、そう言う姿を見て、本当にみんなでひとつのチームとしてやっているんだなと言うことを知りました。カメラのファインダー越しに涙が止まらないときもあり…。

バスケが楽しいと頑張る息子にどうやって寄り添ってあげたら良いのか分からずにいた部分が多くあったけれど、最後にこうしてバスケの世界、スポーツの世界の良さを知ることができて、本当にありがたく思います。

支えてくださった先生方、ママたち、一緒に頑張ってきたメンバーたちに感謝です。素晴らしい試合をありがとうございました。

このときの試合から10ヵ月ほどが経ち、長男、そして長男が多くの時間を共に過ごしたバスケ部の仲間たちが中学校の卒業式を迎えた。私は辛みが少なかった分、何かしてあげたくて、卒業祝いにと想いを込めてアイシングクッキーを作った。



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彼らは近隣の中学校の中では珍しくチーム名とロゴを持っていたので、本当はそのロゴをモチーフにして名前入りのクッキーにしてあげたかったんだけど、頭では思い描いていてもうまくいかないことってたくさんあって…。3月と言う様々な日程が立て込んでる中、余裕をもって数日前に作ろうとしたんだけど失敗してしまった。もう時間もないし、うまくいかないし、諦めようかなって思った。でも、一年前の娘の小学校の卒業式で、娘の同級生とお世話になった先生方に卒業記念のアイシングクッキーをプレゼントしたとき、とても喜んでもらったなってことを思い出して、なんだかんだ長男に割いてあげている時間が少ない気がしてちょっと切なくもあり、なんとしても長男の卒業式にも何かしてあげたいって思って、家事と仕事の合間を縫ってバスケクッキーに再挑戦した。

と言っても私はそれほどアイシング技術が高くはないので、今まで作ってきたアイシングクッキーのレベルで出来そうなものをイメージしなおして、出来るだけシンプルに仕上げることに…。当初は直径3.5センチくらいの丸いクッキーを二つにしようと思っていたんだけど、とにかくアイシングで細い模様や文字を書くのは私にはまだまだ経験が足りないってことが分かったので、直径5センチくらいの大き目の丸いクッキーを焼いて、チームのロゴはカラーだけベースに残し柄も大きめに…そこにバスケ部の子たちひとりひとりの名前を入れた。そして小さめの桜の形のクッキーも添えて卒業式の前日の晩にラッピングして、なんとか卒業式に間に合わせることができた。

さて、受け取った中学生男子たちの反応はいかに…?

私としてはアイシングクッキーを大人や娘の友達(女子中学生)やこどもたちにあげたことはあったけれど、中学生男子にアイシングクッキーを作ってプレゼントした経験はあまりなかったので、彼らの反応はある意味とても自然なことだったけど、ちょっと新鮮で…素直でかわいいなと思ってしまった。

と言うのも、卒業式の後、男子バスケ部のメンバーで集まって、私がひとりひとりに「卒業おめでとう!」と言いながらクッキーを渡したんだけど、子供たちは「ありがとうございます!おいしそう!」って言った。今までアイシングクッキーをあげると一部の大人を除けば大人や女子はたいてい「すご~いっ!」「かわいい~!」とか言ってくれるんだけど、男子バスケ部の彼らはそれを見て楽しむための卒業記念のアイシングクッキーではなく、ただ、食べ物として認識したってこと(笑)

ママたちは、「何日持つ~?」「飾っておきたい~!」「あとで写真撮らなきゃ!」って盛り上がっていたけれど、彼らは卒業式を終えて帰宅するまでの間にそのクッキーで空腹をしのいだのだとか…(笑)そんな中学生男子にアイシングクッキーをあげた卒業式エピソード♪食べ物としてでも、形に残らなくても、なんとなく彼らの卒業式の思い出の中に幸せのエッセンスとして残ってくれたら嬉しいな~ってそんなふうに思う。食べて消えてしまうお菓子だけど、手作りのお菓子にはそんなパワーがあるんじゃないかなって思ってる。



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Posted by yukky